【4月14日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2015-16)は13日、準々決勝の再試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は18歳のマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)のゴールなどでウェストハム(West Ham)に2-1と勝利し、準決勝進出を決めた。

 ラシュフォードは後半9分、相対したジェームズ・トムキンス(James Tomkins)のマークをステップで外すと、カーブをかけたシュートをGKには届かない右上隅に決め、均衡を破る先制点をもたらした。

 ユナイテッドはその後、マルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)が追加点。終盤トムキンスに1点を返されたが、守護神のダビド・デ・ヘア(David de Gea)がウェストハムの攻撃を瀬戸際で食い止め、2011年以来となるベスト4入りを決めた。

 ラシュフォードはこれで、公式戦11試合で6ゴールを挙げている。チームを率いるルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は、ラシュフォードの自己認識力の高さを称賛し、「彼は自分の仕事によく集中しているし、あの若さでそれができるのは素晴らしい」とコメントした。

「彼には今、非常に大きな注目が集まりつつある。とても重要なゴールを数多く決めているからね。しかし彼はそうした注目に気を取られず、次の試合に集中することができる」

「そして批判されたとしても、その批判を受け止めることができる。『はい監督、言う通りです。僕はあそことあそこを直さなくちゃいけません』と言うことができるんだ」

「これは驚くべきことだ。試合中に自分で自分の姿をイメージできる選手はそう多くない」

 そして監督も、来季以降の去就に関するうわさが数か月前から絶えないなかで、ついにユナイテッドの指揮官としての初タイトルまであと2勝に迫った。まずは今月下旬、チームはウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われるエバートン(Everton)との準決勝に臨む。

 ファン・ハール監督に対する風当たりは、10日のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦に0-3で完敗したことでいっそう強まっているが、監督本人は、自分にはクラブ上層部が我慢するだけの価値があるし、それは過去の実績が証明していると話している。

「私は自分の仕事をする。自分の全身全霊を尽くすし、そしてこれまで働いてきたどのクラブでも、私は何かを勝ち取ってきた」

「私は、これまで働いてきたどのクラブにも多くの変化をもたらしてきたし、だからこそ私は今ここにいる。私がマンチェスター・ユナイテッドに招へいされたのはそれが理由だ。ろくでもない指導者や監督だったら、私はここにいない」

(c)AFP/Tom WILLIAMS