【4月11日 AFP】15-16イングランド・プレミアリーグは10日、第33節の試合が行われ、レスター・シティ(Leicester City)は2-0でサンダーランド(Sunderland AFC)を破り、優勝へまた一歩前進した。

 残留争いの続くサンダーランドを相手に苦戦を強いられたレスターだったが、ジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)が2得点の活躍をみせて勝利をもぎ取った。

 バーディーが勝利を決定づける2得点目を決めた瞬間、目に涙を浮かべていたようにもみえたレスターのクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督は、英国放送協会(BBC)に対して「堅実な」勝利だったとチームをたたえている。

「厳しい試合になるのはわかっていたし、サンダーランドは残留争いの最中だから、当然のことだ。しかし、勝ち点3を取れてとてもうれしい」

「われわれのプレーは非常に堅実だった。もちろん、向こうにも引き分けに持ち込むチャンスはあったが、こちらにも、もっと早く試合を終わらせるチャンスが3つか4つあった」

 バーディーは後半21分に先制点を挙げ、今季のリーグ戦得点数を20に伸ばした。イングランドのトップリーグでレスターの選手がシーズン20得点に到達したのは、1980年代にこの記録を2度達成したギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏以来だった。

 レスター躍進の立役者となっているバーディーだが、この日のゴールは、バーディーにとっては2か月以上ぶりとなる流れの中からのゴールだった。

 ラニエリ監督も「得点できたのはバーディーにとって大きなことだ。ここ数試合はアシストを記録していたが、彼はこのチームの得点源であり、本人もゴールを必要としていた。だから今日のバーディーには非常に満足している」と語った。

 ラニエリ監督はまた、「ファンは夢を見続けなくてはならない。われわれは集中し、目の前の試合に全力を注がなくてはならない」とコメントし、ここ数か月と変わらない慎重な姿勢で周囲の盛り上がりに浮足立たないよう気持ちを引き締めた。

「今後はホームでの厳しい2試合が待っている。来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)出場は決まったが、緩めてはならない。われわれはまだ何も手にしていない」

「この仕事をしていると心境をよく聞かれるが、現在の気持ちをどういうものか説明するのは難しい」

(c)AFP