【4月4日 AFP】イラク西部アンバル(Anbar)州で同国の治安部隊がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の地下監獄を発見し市民らを解放したとの報道について、関係者らは3日、市民らを避難させてはいるが監獄はなかったと語った。

 アンバル州当局は2日、同州ヒート(Heet)でISとの戦闘を続ける治安部隊が同地で巨大な監獄を発見し、収容されていた人々を解放したと発表していた。

 これについてヒート奪回作戦を指揮するアリ・イブラヒム・ダブーン(Ali Ibrahim Daboun)司令官は3日、監獄発見の事実はないとした上で、市民らをヒートから避難させたと語った。 

 また、同当局のマララ・オベイディ(Malallah al-Obeidi)氏は、治安部隊が解放したとされる人々について、避難していた家族たちだったと分かったと語った。

 イラクは2014年に広域をISに制圧されたが、治安部隊はIS支配地域の奪回に向けた地上戦で目覚ましい成果をあげている。(c)AFP