【4月1日 AFP】イタリア中部トスカーナ(Tuscan)州ピオンビーノ(Piombino)の病院で、2年足らずの間に入院患者13人に致死量の抗凝血剤を投与して殺害した疑いで、看護師の女が逮捕された。地元警察が3月31日、発表した。

 30日に逮捕されたファウスタ・ボニーノ(Fausta Bonino)容疑者(56)は、2014年1月から15年9月にかけ、集中治療を受けていた61~88歳の患者13人に対し、最大で通常の10倍の量の抗凝血剤「エパリナ(Eparina)」を投与し、殺害したとされる。同薬剤は米国などでは「ヘパリン(Heparin)」の商品名で出回っている。

 同病院で最近起きた不審死について再調査した結果、ボニーノ容疑者がすべての事例に関与した唯一の職員であることが発覚し、逮捕につながった。(c)AFP/Angus MACKINNON