【3月31日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)の主将を務めるアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)は、同クラブで活躍し、指導者を務めた故ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏をたたえる気持ちが、4月2日に行われるレアル・マドリード(Real Madrid)との「エル・クラシコ(El Clasico)」でのさらなるモチベーションになると語った。

 5か月にわたる肺がんとの闘病の末に、先週68歳でクライフ氏がこの世を去ってから初めての試合となるレアル戦では、9万人以上の観客が伝説のオランダ人選手に対し、「ありがとう、ヨハン」という文字を作り出すことになっている。

 イニエスタは30日、「彼が全世界に与えたもの、とりわけバルセロナのサポーターに与えたものに対する最高の敬意だ」とコメントした。

「僕らにとっては、この特別な試合で、勝利を収めるためへの挑戦にさらなる意欲が湧くことは確実だ」

 バルセロナの本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)に設置された追悼スペースには、26日から29日までに約6万人が訪れた。

 クライフ氏は、現役時代にバルセロナでリーグ戦やスペイン国王杯(Copa del Rey)をそれぞれ1度ずつ制すと、引退後には8年間指導したチームを大きく変革させ、4度のリーグ優勝やクラブ史上初のヨーロッパチャンピオンズカップ(European Cup)制覇を成し遂げた。

 さらには、技術に基づいた攻撃的なプレースタイルをユースチームに浸透させ、退団後にもリオネル・メッシ(Lionel Messi)やイニエスタを輩出した功績を認められている。(c)AFP