【3月30日 AFP】ロシア南部・北カフカス(North Caucasus)地方のダゲスタン(Dagestan)共和国で30日、検問で自動車が爆発し、警察官1人が死亡、1人が負傷した。地元警察当局が述べた。数時間前には、別の警察官が爆発で死亡し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出す事件が起きたばかりだった。

 地元警察当局者はAFPの取材に「警察が車を止めようとしたら、車が走り去り、その後爆発した」と説明し、「現在の情報では、警察官1人が死亡し、1人が負傷した」と述べた。車に乗っていた人物らの生死や身元は分かっていないという。

 この事件の数時間前の29日夜、ダゲスタンのカスピースク(Kaspiysk)付近の主要道路で、2台の警察車両が通過した際に爆発物が爆発し、警察官1人が死亡、2人が負傷した。30日には、IS関連メディアのアマック(Amaq)通信が、この事件に対するISの犯行声明を発表した。

 警察当局は2つの事件の関連性についてはコメントを拒否した。2つの事件が起きた場所は約100キロほど離れている。

 イスラム過激派の反政府活動がくすぶっている北カフカス地方では、警察官に対する攻撃は珍しいことではない。(c)AFP