【3月16日 AFP】遺伝子操作によって、恐竜のような脚を形成するニワトリの胚を作成したとする研究が今月、学術誌エボリューション(Evolution)に掲載された。獣脚類の恐竜から鳥類への進化の接点に焦点を当てる研究だ。

 研究を行ったチリ大学(University of Chile)の研究者6人のうちの一人、アレクサンダー・バルガス(Alexander Vargas)氏は15日、AFPの取材に「ニワトリの胚における脚の初期の成熟を阻害すると、ニワトリの脚の形が恐竜の形に先祖返りする」と説明し、「結果として、恐竜の脚を持ったニワトリの胚ができた」と語った。

 獣脚類の恐竜は当初肉食だったものの、やがて進化して植物や昆虫を食べるようになった。鳥類は、1億4500万年以上前のジュラ紀に、小型の獣脚類から進化した。

 研究チームは、鳥類が恐竜のような腓骨を持っていた時期を突き止めようと考え、ヒトを含むあらゆる動物に共通する遺伝子「Indian Hedgehog Homolog」を操作し、初期段階の発達を遅らせたところ、ニワトリの腓骨がかつて恐竜が持っていた管状の形に変化したという。

 バルガス氏は同研究について、鳥類と恐竜との間のつながりに光をあてるだけでなく、進化における遺伝子変化の役割についても明らかにするものだと語った。

 また、成熟過程の初期に介入することで、進化の途上において骨が保持していた特徴を再生することができるという仮説を確認することができたと、同論文は述べている。(c)AFP