【3月9日 AFP】米当局者は8日、米軍がシリアで今月4日に実施した空爆で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の「国防相」に相当する幹部が死亡したとみられることを明らかにした。

 国防総省が発表した声明によると、空爆で標的とされたのはシリアでISの戦闘に参加していたジョージア(旧グルジア)出身の司令官、アブ・オマル・シシャニ(Abu Omar al-Shishani)容疑者。

 声明では空爆の結果については調査中としているが、匿名を条件に取材に応じた米当局者は、米軍戦闘機と無人機による一連の爆撃で、シシャニ容疑者が他の12人のIS戦闘員と共に「死亡した可能性が高い」と述べている。

 シシャニ容疑者の本名はタルハン・バティラシヴィリ(Tarkhan Batirashvili)。米政府から500万ドル(約5億6000万円)の懸賞金をかけられており、長い赤毛のひげが特徴的な人物。同容疑者の死亡が確認されれば、ISの外国人勧誘活動やシリア・イラク両国の拠点防衛への打撃となると、国防総省は指摘している。(c)AFP