【3月8日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)で数々の偉業を達成し、第50回スーパーボウル(Super Bowl 50)ではデンバー・ブロンコス(Denver Broncos)の優勝に貢献したQBペイトン・マニング(Peyton Manning)が7日、引退会見を開き、18年間の現役生活に別れを告げた。

 チームメートや家族など、限られた人々だけが招かれたブロンコスの球団本部で、マニングは引退が発表されてから初めて公の場に登場し、「完全燃焼した人間に対して、名残惜しいかなどと聞く必要はない」とすると、「私はフットボールを崇拝し、愛している。私がフットボールを恋しくなるかどうかなんて聞くだけやぼだ。そうなるに決まっている」と話した。

 39歳のマニングは、先月のスーパーボウルで史上最年長の先発QBとして出場を果たすと、チームは24-10でカロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)を下し、これが現役最後の試合となった。

「有終の美を飾れて、とても満足だった。サンフランシスコ(San Francisco)での素晴らしい一日は、これからも胸に抱き続けていくことだろう」

 マニングがスーパーボウルのタイトルを獲得したのは、1998年から2011年まで在籍したインディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)で達成した2007年に続き、2度目のことだった。

 次のキャリアについて何も語らなかったものの、マニングは今後もこよなく愛するフットボールに携わり、テレビ解説者やコーチなどを務めることになるとみられる。

「フットボールのキャリアを終えることは、次の道への始まりになると確信している。どんな可能性も除外していないし、何も決めていない」

 マニングは鼻をすすったり、自分を奮い立てたりしながら会見に臨み、感極まって涙をこらえるそぶりを見せたほか、話す声も震えていた。

「満足できる戦いを経て、18年間というレースの終わりに到達した。いろいろ考えた結果、これが潮時だったということだ」

 マニングは、通算パス獲得ヤード数7万1940ヤード、タッチダウンパス通算539本のNFL記録を持ち、ブレット・ファーヴ(Brett Favre)氏と並び、QBとして史上最多の186勝を記録している。(c)AFP