■過去にも流行

 アートセラピストのターナー氏も、塗り絵を中心に据えた新たな試みを考えている。利用者が自由に塗り絵をしたりセラピストと会うことができる「ポップアップ・バー」だ。この企画には同僚への声掛けも視野に入れているという。

 ターナー氏は、「われわれは、このような創作活動を通じてリラックスでき、ストレスも軽減される。そのため、ヒーリング効果やセラピー効果も期待できる」と説明。また「より大きな解放感とエネルギーを感じることができるので、ストレスの軽減という意味ではセラピー的である。だが、実際には(塗り絵は)セラピーではない」と続けた。

 米国で大人の塗り絵が人気となったのは、今回が初めてではない。1960年代にも同様の流行がみられた。しかし当時の塗り絵には、ストレス軽減といった考えはなかったようだ。(c)AFP/Brigitte DUSSEAU