【2月16日 AFP】男子テニスのリオ・オープン(Rio Open presented by Claro 2016)に出場するラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)は15日、ジカ熱の拡大が続くブラジルでの大会開催にも、心配はしていないと話した。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝の元王者ナダルは、記者会見で「心配していない」と述べ、「夜も出かけるよ。危険があることは分かっているが、ここに戻ってこられたことが単純にうれしい」と喜びを表現した。

「もし体調を崩したら、それは不運だったというだけのこと」

「地元の人はいつも通りに生活しているよ。状況はそこまで悪くない」

「みんなビーチや散歩に出かけたり、レストランで食事したりしているよ」

 フェレールは、ウイルスを媒介する蚊を駆除しようと、ブラジルがさまざまな対策を講じていると話した。

「蚊を駆除するため、できることはすべてやっていると聞いている。快適だよ」

「夜は長ズボンを着用するようにしているけど、そこまで神経質にはなっていない」

 ジカ熱の症状は、多くの場合で軽症のインフルエンザに似ているものの、妊婦が感染すると、小頭症の子どもが生まれる可能性があると指摘されている。

 世界ランク5位のナダルは、「相当な騒ぎになっている。一つ言えるのは、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の大会に来ている僕らが見る限り、すべては通常通りだということ」と話した。

 ブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領は13日、ジカ熱が8月のリオデジャネイロ五輪を脅かすことがないよう、対策を徹底すると宣言した。(c)AFP