【1月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)で女子シングルス3回戦敗退に終わった大坂なおみ(Naomi Osaka)が23日、ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)に敗れた試合が素晴らしい教訓になったとして、「負けてよかった」と語った。

 18歳の大坂は、2回戦で第18シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)を破ると、世界ランク1位のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)や同じ日本勢の錦織圭(Kei Nishikori)に称賛され、初出場の四大大会(グランドスラム)で注目の的になった。

 しかし、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で行われたこの日の3回戦では、全豪2度の優勝を誇るアザレンカに歯が立たず、大坂は1-6、1-6で敗れた。

 ハイチ出身の父親と日本人の母親を両親に持つ大坂は、予選を勝ち上がって本選に出場した今大会でもっと勝ち進みたかったとしながらも、敗戦は良い教訓になると考えている。

 大坂は初出場のグランドスラムで最も印象に残ったことについて問われ、「学んだという点で、この試合だと思います」と答えた。

「彼女に負けてよかった。今回の敗戦からたくさん学ぶことがありますし、これは良い経験になります」

「もちろん、勝てていればとてもうれしかったと思います。だけど、彼女に勝利すれば多くのことを学ぶことができなかったかもしれません」

 大坂はアザレンカの洗練された力強いサーブ、ベースラインからの圧倒的な攻撃、そしてネット際の頭脳プレーに防戦一方となり、好機にも攻撃を仕掛けられなかったと認めている。

 対戦相手から学んだ重要な教訓は何か問われ、大坂は「その瞬間をどう楽しめるかということを学んだ気がします。なぜなら、最初から緊張していました。相手のプレースタイルに適応できれば、多くのことに悩まされないで済みます」と回答した。

 世界ランク127位の大坂は、米フロリダ(Florida)州を拠点としているが、今後は日本で練習を積み重ね、トップ50の壁を破りたいと話している。

「世界ランク100位以内は確実になったので、目標を50位以内に変更しました」

(c)AFP