【1月15日 AFP】フランス南東部のアルプス(Alps)山中で13日に発生した雪崩により、高校生2人とウクライナ人観光客1人が死亡した事故で、検察当局は14日、閉鎖中だったスキー場に生徒を連れて行った引率の男性教員に対し、過失致死容疑で捜査を行うことを明らかにした。

 検察当局は記者会見で、教員は重傷を負ってグルノーブル(Grenoble)にある病院に入院しているため、「今のところ」身柄が拘束されることはないとした上で、「教員の精神状態と、生徒たちを引率する能力の有無を見極めていく」と語った。

 また、事故が発生したゲレンデは「ネットを張って閉鎖され、4か国語で警告が掲示」されており、高校生らのグループは「完全に故意に」ネットを越えてゲレンデ内に入ったとの見方を示した。

 雪崩に見舞われたスキーリゾート「レドゥーザルプ(Les Deux Alpes)」の事故当日の危険レベルは5段階で3とされており、フランスの雪崩専門機関の代表によると、これはスキーヤー一人でも雪崩を起こし得るレベルだという。同代表は、「雪崩は9割方、人間一人の行為で発生する」と指摘している。(c)AFP/Antoine Agasse