【1月13日 AFP】自転車ロードレースの最高峰ツール・ド・フランス(Tour de France)で2度の総合優勝を飾っているクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が、チームスカイ(Team Sky)との契約を2018年まで延長した。12日、チームが発表した。

 スカイの公式ウェブサイト上で、フルームは「チームスカイは、僕が今日の成功を果たす上で、中心的な役割を担ってきた。2018年末までチームに忠義を誓うことは、簡単な決断だった」とコメントしている。

 ケニア生まれの30歳は、2010年のチーム発足以来、チームスカイ一筋で参戦している。ブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)がツールを制した翌年の2013年には、フルームがエースとして総合優勝を果たし、昨年大会(2015 Tour de France)でも2度目の総合制覇を達成した。

 スペインのマヨルカ(Mallorca)島でチーム合宿に参加しているフルームは、「彼らの基準が僕の基準だ。世界最大の自転車レースに、クリーンな状態で勝てることを示してくれたチームに所属していることを誇りに思う」と続けた。

「2015年は、キャリア的にも私生活でも最高の年だった。また、2016年の素晴らしいスタートにつながった。これまで以上にモチベーションが上がっているし、五輪イヤーへの大きな目標を立てている。早くレースに出たくてうずうずしているよ」

 チームスカイのデビッド・ブレイルスフォード(David Brailsford)代表は、「クリスは世界を代表する名選手というだけでなく、スポーツ界でも最高の親善大使だ」と話している。

「チームスカイは、彼のようなリーダーがいることを誇りに思う。彼は王者だ。シーズン初めに2018年末までの残留を誓ってくれたことで、大きな力になった」

「彼はもっと多くの成功を目指しているし、彼がそれを達成できるよう、われわれも支えていく」

 フルームは、2月初めに予定されているヘラルド・サン・ツアー(Herald Sun Tour 2016)でシーズン開幕を迎えることになる。(c)AFP