【1月9日 AFP】スペインの検察当局が、FCバルセロナ(FC Barcelona)移籍の際の不正疑惑で、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)に対し法的措置を求めていることが、8日に明らかとなった。

 裁判所はこの日、「検察は彼(ネイマール)が被告人として出廷することが適切だと考えている」と発表している。

 法的措置は、ネイマールの父親、バルセロナのサンドロ・ロセール(Sandro Rosell)前会長、ジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)現会長、サントスFC(Santos FC)のルイス・アルバロ・デ・オリベイラ(Luis Alvaro de Oliveira)元会長、オディロ・ロドリゲス(Odilio Rodriguez)氏らに対しても求められている。

 今回の捜査は、ブラジルの投資ファンドでネイマールのサントス所属時に同選手の権利の40パーセントを保有していたDISが、移籍の際に「不正」と「汚職」があったと告発したことを受け始まった。

 同社は2013年にネイマールが移籍した際、バルセロナとサントスが移籍金を実際より低く見せ掛けたことにより不利益を被ったとして、ブラジルでも訴訟を起こしている。

 バルセロナは当初、ネイマールの移籍金は5700万ユーロ(当時約74億円)だと発表していたが、スペイン当局の調査により、実際はバルセロナが少なくとも8330万ユーロ(当時約108億円)を支払っていたことが明らかになっている。

 またブラジルの裁判所は、2011年から2013年にかけてネイマールが脱税していたとして、同選手の4700万ドル(当時約57億円)の資産を凍結している。(c)AFP