【3月25日 AFP】ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)獲得に関する脱税容疑で、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)の会長と前会長が懲役刑を求刑されている件で、ネイマールの父親は24日、手続きは「間違いなく適法」だったとしてクラブを擁護した。

 いわゆる「ネイマールゲート」事件をめぐっては、スペインの検察がジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長に懲役2年3か月、サンドロ・ロセール(Sandro Rosell)前会長に懲役7年を求刑している。

 両者に脱税、ロセール前会長には在任中に行ったとされる不正会計の容疑がかかっているほか、裁判所はクラブにも罰金2220万ユーロ(約29億円)の支払いを求めている。

 このように、不正行為にあたるとして長らく捜査の対象となっているネイマールの移籍だが、父親は声明を発表し、「手続きに関わった人間が常にブラジルとスペインの法、ならびに国際サッカー連盟(FIFA)の規約を尊重してきたことを確信している」とコメントした。

 検察側は、当初5700万ユーロ(当時約74億円)と申告されていたネイマールの獲得に関する費用が、実際は「8300万ユーロ(約108億円)」以上だったと主張している。

 ネイマールの父親は、バルトメウ会長とロセール前会長については言及しなかったものの、「いくつかのブラジルメディアが最近ほのめかしている内容とは異なり」、自身やパートナーは誰一人として捜査の対象になっていないと強調している。

 数か月に及ぶ捜査を経て、スペインの裁判官は、この件を裁判に持ち込むかどうかを判断する必要に迫られている。(c)AFP