【12月28日 Relaxnews】2015年は仏パリ(Paris)にオープンしたパリ管弦楽団の最新コンサートホールや、豪シドニー(Sydney)のビジネススクールに建てられたユニークなビルなど、画期的な建築物が数多く誕生した1年だった。その中から、いくつかを紹介する。

■上海タワー(中国)

「上海タワー(Shanghai Tower)」は、中国・上海(Shanghai)の金融街に建設された新たなランドマーク。建築事務所ゲンスラー(Gensler)が設計を手掛けた。高さ632メートル、128階建てで、中国で最も高いビルだ。世界でもアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)にある「ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)」(高さ828メートル)に次いで2番目に高いビルとなった。

 ゲンスラーの建築チームは、台風の暴風にも耐えられるようタワーのデザインを左右が非対称で上部は細く、角に丸みを持たせた構造とした。タワーは既に完成しているが、まだ一般には公開されていない。

■フィルハーモニー・ド・パリ(フランス)

 今年1月、仏建築家ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)の設計によるコンサートホール「フィルハーモニー・ド・パリ(Philharmonie de Paris)」がパリ北東部にオープンした。

 大ホールの座席数は2400席、施設の総面積は1万9600平方メートル。歩いて行ける屋上からはパリの風景を一望できる。屋上部は最大700人まで収容可能。

 新コンサートホールの建築プロジェクトは工期を通じて論争の的となり、完成は2年遅れ、当初予算の3倍を超える資金が投じられた。

■ザ・ブロード(米ロサンゼルス)

 米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)に今年、新たな現代アート美術館が誕生した。「ザ・ブロード(The Broad)」だ。米建築設計事務所、ディラー・スコフィディオ+レンフロ(Diller Scofidio + Renfro)がゲンスラー(Gensler)の協力を得て設計を手掛けた。

 面積は12万平方フィート。「ベール」やアーチ天井をコンセプトに設計された建物の3つのフロアに、戦後から現代の美術作品2000点以上が展示されている。

 大富豪の慈善家、エリ・ブロード(Eli Broad)、エディス・ブロード(Edythe Broad)夫妻の出資で設立されたもので、入館料は無料。

■チャウ・チャック・ウィン博士棟(オーストラリア)

 オーストラリアでは2月、シドニー工科大学(UTS)のビジネススクール内に、建築界で最も権威あるプリツカー賞(Pritzker Architecture Prize)受賞歴のある建築家フランク・ゲーリー(Frank Gehry)氏が手掛けた「チャウ・チャック・ウィン博士棟(Dr. Chau Chak Wing Building)」がオープンした。

 ビジネススクールの建築プロジェクトには、シドニー市の「シティー・キャンパス・マスター・プラン(Campus Master Plan)」の一環として12億ドル(約1440億円)が投じられ、このうち2000万ドル(約24億円)を寄付した中国系オーストラリア人の実業家・慈善家のチャウ・チャック・ウィン博士に敬意を払って、新たなビルに同博士の名が付けられた。

 特別仕様のれんが32万個で作られた独特な曲線から成る建物は、まるで巨大な紙袋がくしゃくしゃになったような外観だ。ツリーハウスに触発されてデザインしたとゲーリー氏はいうが、そのように見える人は多くないかもしれない。(c)Relaxnews/AFPBB News