【12月14日 AFP】ドイツ北部の港湾都市ハンブルク(Hamburg)で、米交流サイト(SNS)大手フェイスブック(Facebook)の事務所が約15~20人の集団に襲撃され、壁に「Facebook Dislike(フェイスブック、よくないね)」と落書きされるなどの被害が出た。警察当局が13日、発表した。

 襲撃があったのはグリニッジ標準時(GMT)12日午後8時(日本時間13日午前5時)ごろ。覆面をした黒づくめの集団が建物に向かって石や発煙弾を投げつけ、壁や玄関扉、窓などが損傷した。

 襲撃の動機は不明だが、ドイツではインターネット上のプライバシー保護を訴える活動家らが以前からフェイスブック批判を展開している。また、政府が殺到する亡命希望者への対応に苦慮する中で人種差別的なネット投稿が急増している問題でも、同社への反発が広がっている。

 フェイスブックが人種差別の扇動よりも、裸体画像などの性的なコンテンツの取り締まりを重視しているとの批判もあり、ハイコ・マース(Heiko Maas)独法相は先に、ソーシャルネットワークが「極右のテーマパーク」になってはならないと警告。一方のフェイスブックは、「(ヘイトスピーチに対抗する)カウンタースピーチ」を促すとともに、排外主義的な投稿に対する監視に力を入れていくと表明していた。(c)AFP