【11月27日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2015)のワールドグループ決勝は26日、ベルギーと英国の出場選手と組み合わせが発表された。1936年以来の優勝を目指す英国は、今回初出場を果たす世界ランク100位のカイル・エドモンド(Kyle Edmund)を、27日のシングルス初戦で起用するという。

 南アフリカ生まれの20歳エドモンドは、アンディ・マレー(Andy Murray)と共に英国の代表としてシングルスを戦うことになるが、決勝の舞台でデビューを飾るのは、デ杯の長い歴史でもわずか6人目となる。

 初日のシングルスでは、エドモンドがベルギーのナンバーワン選手ダビド・ゴフィン(David Goffin)と対戦することが決まり、英国を37年ぶりの決勝進出に導いたエースのマレーは、下位のルーベン・ベーメルマンス(Ruben Bemelmans)と激突する。

 英国は、2日目のダブルスで、再びアンディとジェイミー(Jamie Murray)のマレー兄弟を起用するとみられており、ベルギーからは、キマー・コペヤンス(Kimmer Coppejans)/スティーブ・ダルシ(Steve Darcis)組が出場することになる。

 3日目のシングルスでは、世界ランク2位のマレーと同16位のゴフィンという、各チームのトップ対決が待ち構えている。

 英国が、フレッド・ペリー(Fred Perry)氏を擁した1936年以来となる通算10度目のタイトルを狙う一方で、ベルギーは111年ぶり2度目の決勝に臨む。その決勝では、当時のブリテン諸島チーム(現:英国)に敗れている。

 アンディ・マレー対ベルギーの様相を呈している今回の決勝だが、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)を制した経験を持つマレーは、この見方を否定した。

「そういう見方をされると、正直に言って、他の選手にプレッシャーがかかっていると思う」

「僕は自分の肩にどれだけの重圧がのしかかろうと構わない。キャリアで何度もこういう経験をしているからね。うまく対処できると思う」

 一方、下部ツアーのATPチャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)で先日優勝を飾り、英代表のレオン・スミス(Leon Smith)監督の目にとまったエドモンドは、収容人数1万3000人のフランダース・エキスポ(Flanders Expo)での大一番を前に、「こんなに多くの観客の前でプレーしたことはない。人生最大の舞台になるだろう」と抱負を語っている。(c)AFP/Allan KELLY