【11月1日 AFP】15-16フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケート・カナダ(Skate Canada International 2015)は31日、アルバータ(Alberta)州レスブリッジ(Lethbridge)のエンマックスセンター(ENMAX Centre)で男子シングルのフリースケーティング(FS)などが行われ、ソチ冬季五輪以来となるメジャー大会に復帰したパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)が、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)を下して優勝を飾った。

 羽生が金メダルを獲得したソチ五輪以来となった両者の待ちに待たれた再戦は、チャンに軍配が上がった。

 3度世界選手権制覇を果たしているチャンは、フレデリック・ショパン(Frederic Chopin)の調べに乗せてそつのない演技を披露し、好調ぶりを示した。

 チャンはFSでの得点を190.33点とし、合計271.14点で2位の羽生を退けた。

 羽生は合計259.54点とし、村上大介(Daisuke Murakami)が合計252.25点で3位に続いた。

 ショートプログラム(SP)でまさかの6位に終わり、チャンに勝利するチャンスを手にするためにFSで高得点が必要だった羽生は、転倒が響きFSは186.29点となった。

 一方、女子シングルではSPを首位で終えたアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner、米国)が131.79点でFS2位に入り、合計202.52点で優勝を果たした。

 世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva、ロシア)はSPで7位に沈んだものの、133.62点をマークしてFSを制している。

 SPで自己記録を更新したワグナーはジャンプの回転不足があり完璧な演技とはいかなかったものの、合計188.99点のトゥクタミシェワを2位に抑えこんだ。

 グランプリシリーズ初参戦となった16歳の永井優香(Yuka Nagai)が合計172.92点で3位に入り、村上佳菜子(Kanako Murakami)が171.59点で4位に続いた。