【10月27日 AFP】男子テニス、スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2015)は26日、シングルス1回戦が行われ、大会第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は1-6、7-5、7-6でチェコのルカシュ・ロソル(Lukas Rosol)に辛勝し、キャリアでも最悪の部類に入る敗戦の再現は免れた。

 2012年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)2回戦で、ナダルは当時世界ランク100位のロソルに敗れた苦い経験がある。今回の対戦でも、第3セットのタイブレークで2-4とピンチに立たされたナダルだが、最後は逆転に成功した。

 辛勝での1回戦突破について「終わりかと思った」とコメントしたナダルは、「室内ハードコートでは、約1年ぶりの試合になった。難しい相手だし、彼は自信を持ってコートに立っていた。すべてのショットを強打しようとしていた」と苦戦を振り返った。

「調整に苦しんだ。第2セットでは望みをつなごうと思って、チャンスを待った。生き残ってまたプレーできることがうれしい」

 世界ランク7位のナダルは、初出場だった12年前の1回戦で、フルセットの末にフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)に敗北を喫した経験がある。

 ナダルはこの日、最初の2セットでリズムをつかみ切れていないように見えたが、ちょうど良いタイミングで本来の力を取り戻す。第2セットの第10ゲームにサービングフォーザマッチを迎えたロソルだが、ナダルはここでダウンザラインに鋭いバックハンドを打ち込み、第1ゲーム以来のウイナーを記録すると、ゲームカウントを5-5のタイに戻した。