【10月17日 AFP】女子テニス、香港オープン(Prudential Hong Kong Tennis Open 2015)は16日、シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は6-1、6-1で第8シードのアリーゼ・コルネ(Alize Cornet、フランス)を下し、ベスト4進出を果たした。

 直近の対戦で、ヴィーナスの妹セレーナ(Serena Williams、米国)に3連勝を収めているコルネだが、四大大会(グランドスラム)シングルス7勝の強豪を前に、この日は本来の力を示すことができなかった。

 35歳のヴィーナスは、力強いサーブで試合の主導権を握ると、クロスへのリターンで10歳年下のコルネを走らせ、第2セットで5-1と決定的なリードを奪った。

 わずか1時間で快勝を収めたヴィーナスだが、「簡単なことはない。厳しいゲームがいくつもあった」と話している。

 最終戦ランキングで11位のヴィーナスは、今大会でWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2015)の出場権獲得に最後の望みを託しており、17日の準決勝を前に「キャリアの中では、プレッシャーにさらされたり、大事な瞬間を迎えたりしたことが何度もあった。それらの経験が自分の助けになってくれることを祈るわ」とコメントした。

 女子テニス協会(WTA)のウェブサイトによれば、ヴィーナスが香港(Hong Kong)で準決勝を突破すれば、その時点で年間ランキング上位8選手によるWTAツアー選手権出場に必要なポイントが獲得できるという。

 しかし、それも簡単な道のりではない。準決勝でヴィーナスの前に立ちはだかるのは、元世界ランク1位のエレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic、セルビア)となっている。

 もう一方の準決勝では、第2シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と第5シードのサマンサ・ストーサー(Samantha Stosur、オーストラリア)が対戦する。(c)AFP