【10月8日 AFP】男子テニス、楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2015)は7日、シングルス2回戦が行われ、大会第2シードの錦織圭(Kei Nishikori)は7-6、6-3でサム・キュエリー(Sam Querrey、米国)を下し、準々決勝に進出した。

 前回王者の錦織は、手の付けられない状態とまではなれなかったものの、長身のキュエリーを退けて8強入りした。

 明るい黄色のシャツ、ヘッドバンド、スニーカーに身を包んだ錦織は、渦巻く風の中で序盤は競り合いを展開したものの、本領を発揮したタイブレークではフォアハンドでキュエリーのミスを誘い、7-3で第1セットを奪った。

 第2セットでは絶妙なドロップショットを決めて序盤にブレークを奪い、自身の限界を見極めるために必要としていた一息つける時間を手にした。

 その後、バックハンドでダウンザラインにショットを決めセットポイントを手にした錦織は、アクロバチックなスマッシュを突き刺して勝利を決めると、ガッツポーズを見せてマイケル・チャン(Michael Chang)コーチへ笑顔を向けた。

 錦織は、昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)決勝で屈した、第6シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)と次戦で相まみえると見込まれている。

 ここ4年間で3度目の大会制覇を狙う錦織は、「ビッグサーバーとの対戦だったので、集中力が必要なゲームでした。1セット目のタイブレークが鍵でした。2セット目はリラックスできて、かなり良いテニスができていたと思います。ただ、これからはよりタフな選手に当たることになります」とコメントしている。

 錦織は今大会で今季4勝目、通算11勝目を狙っている。(c)AFP