【10月6日 AFP】男子テニス、楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2015)は5日、シングルス1回戦が行われ、大会第2シードの錦織圭(Kei Nishikori)は2-6、6-1、6-2でボルナ・コリッチ(Borna Coric、クロアチア)を下し、苦しみながら2回戦進出を決めた。

 コロンビアで行われた国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)で、日本のワールドグループ残留を決めて以来の公式戦に臨んだ錦織は、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2015)でアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を破った実績もある新星コリッチを相手に序盤から苦戦すると、なかなかキックサーブに対応することができなかった。

 それでも世界ランク6位の錦織は、第2セットに息を吹き返すと、第3セットではサービスエースを決めてマッチポイントをにぎり、18歳のコリッチを退けた。

 2012年と昨年に楽天ジャパンオープンを制している錦織は、「序盤に苦しめられた」ことを認め、「何かが違うことは分かっていたので、ミスを減らせるかの問題だった」と振り返っている。

「第1セットのことは忘れた。それから落ち着いてプレーできた」

 今季はメンフィス・オープン(Memphis Open 2015)、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2015)、シティ・オープン(Citi Open 2015)で優勝を飾り、今大会でキャリア通算11個目のタイトル獲得を目指す錦織は、次戦でビッグサーバーのサム・キュエリー(Sam Querrey、米国)と対戦する。

 錦織はキュエリーとの対戦を前に、「厳しい試合になると思うし、サーブに気をつけなければならない」と気を引き締め、「最初のハードルを乗り越えられてうれしいし、週末に向けてこの勢いを維持したい」と意気込みを語った。

 全仏オープンテニス(French Open 2015)覇者で第1シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)は、6日にラデク・ステパネク(Radek Stepanek、チェコ)との1回戦を迎えるが、これを突破した場合、2回戦では昨年大会(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2014)でまさかの敗北を喫した伊藤竜馬(Tatsuma Ito)と対戦することになる。

 伊藤は、5日の1回戦で同胞の西岡良仁(Yoshihito Nishioka)と対戦し、3-6、6-0、7-5で逆転勝ちを収めている。(c)AFP