【9月29日 AFP】イエメン南西部モカ(Mokha)で28日、サウジアラビア主導の連合軍所属とみられる戦闘機が結婚式場を空爆し、医療関係者によると女性や子どもを含む少なくとも40人が死亡、数十人が負傷した。負傷者の大半は重傷という。

 同連合軍は今年3月以降、イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansour Hadi)暫定大統領を支援するため、同国内でイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力フーシ派(Huthis)の拠点に対する空爆を実施している。

 複数の目撃者によると、フーシ派が支配するモカ市内にある結婚式場が、数機の戦闘機からの攻撃を受けた。フーシ派の勢力下にある国営サバ(Saba)通信は、空爆に抗議するフーシ派の公式声明を引用し、「これは、サウジアラビア政権によるイエメン市民への新たな虐殺事件だ」と伝えた。

 同連合軍によるイエメン空爆は、軍事施設が全くない地域を攻撃しているとする人権団体からの批判を繰り返し浴びている。連合軍側は今のところ、本件に関する声明を発表していない。(c)AFP/Jamal al-Jabiri