【9月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は16日、各地でグループリーグ第1節が行われ、グループEのASローマ(AS Roma)とFCバルセロナ(FC Barcelona)の一戦は1-1の引き分けに終わった。

 本拠地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)にバルセロナを迎えたローマは、アレッサンドロ・フロレンツィ(Alessandro Florenzi)のスーパーゴールで勝ち点1を獲得した。

 一方のバルセロナは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)のチャンピオンズリーグ通算100試合目の出場を白星で飾ることはできなかった。

 前回王者のバルセロナは、前半21分にイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)のクロスにルイス・スアレス(Luis Suarez)がファーサイドで頭で合わせて先制するなど、試合を優位に進めた。

 これに対しローマは、フロレンツィがハーフウエーラインを越えた辺りからシュートを放つと、ボールはバルセロナのGKマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)の頭上を破り、ポストに当たってゴールに吸い込まれ同点に追いついた。

 その後も攻めるルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督率いるバルセロナは決定機を何度か迎えたが、ローマの固い守備に阻まれ、フラストレーションのたまる結果となった。

 エンリケ監督は試合後、「プレーには満足している。われわれは多くのチャンスを作ったが、相手が後ろに人数をかけた場合は簡単ではない」とコメントした。

「もちろん勝利がベターだが、この結果が失敗だとは言いたくない。われわれは数多くのチャンスを作り、勝利のために全てを尽くした。だがそれがサッカーだ」

 昨季のグループステージでバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に1-7の屈辱的な敗戦を喫したローマにとって、強敵バルセロナとの引き分けはまずまずの結果と見なされている。

 ローマは、負傷したヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)に代わり後半から出場したモルガン・デ・サンクティス(Morgan De Sanctis)が試合終盤に好セーブを連発して勝ち点1を手にしており、ルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督はこの結果に一定の満足を示している。

「夢のような結果とは勝利のことだが、われわれは完璧と言っていい出来だった。バルサとの対戦ではチャンスを許すのが常だが、選手はよくしのいだ」

「決定機でわれわれはもう少しうまくやれたはずだ。特にカウンターのチャンスではね。最高の結果ではないが、選手が今後の試合の自信になるような素晴しい結果だ」

 メッシとチャンピオンズリーグでの通算得点数77で並んでいたレアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、15日のシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)戦でハットトリックを達成して記録を80に伸ばしており、メッシはゴールに意欲を見せたが、ローマの選手を手玉に取ったものの得点にはつながらず、ロナウドとの差を縮めることはできなかった。(c)AFP/Justin DAVIS