【9月16日 AFP】ネパールの新憲法が今週公布される見通しになっている中、同国南部のルパンデヒ(Rupandehi)郡で15日夜、新憲法に抗議するデモ隊に警官隊が発砲し、4歳の男児1人を含む4人が死亡した。

 現地の警察署長が電話でAFPに明らかにしたところによると、デモ隊が治安部隊に火炎瓶や石を投げ、警察車両や地元の警察署を襲撃したため、やむなく発砲したという。

 ネパールは今年4月の地震で壊滅的な被害を受けた。地震後にネパールの主要政党は新憲法をめぐる歴史的な合意に達したが、住民らが新憲法に反対しているネパール南部の平野部では警察とデモ隊の衝突で、これまでに警官11人を含む40人以上が死亡している。先月にはデモ隊が治安部隊幹部の自宅に向かって発砲し、この幹部の生後1歳6か月の息子が銃弾を受けて死亡する事件も起きた。

 ネパール制憲議会では今月13日に新憲法の投票が始まり、大統領が20日に正式に公布する見通しになっている。国土を7州に分けることを定めている新憲法に対し、少数民族は、新しい行政区画では政治的代表権が制約されると激しく抗議している。

 ネパールでは2008年に制憲議会が発足した。その2年前に、ネパール共産党毛沢東主義派(毛派)が、推定約1万6000人の犠牲者を出した10年に及ぶ武力闘争の終結を宣言し、240年続いたヒンズー王政が廃止された。(c)AFP