【9月16日 AFP】FCバルセロナ(FC Barcelona)のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督が15日、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)のASローマ(AS Roma)戦で大会通算100試合出場を果たす予定のリオネル・メッシ(Lionel Messi)について、「ほかとは比べようがない選手」とたたえた。

 バルセロナは今年5月に行われた前回大会決勝で、ユベントス(Juventus)を3-1で退け、欧州王者に輝いた。そして迎えた今季は、チャンピオンズリーグの名称になる以前の1990年にACミラン(AC Milan)が達成して以来となる大会2連覇を目指す。

 ローマの本拠地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)で行われるこの試合は、7万2000席分のチケットが完売しており、スタジアムは満員になることが予想されている。

 近年のローマの試合ではめったにないことだが、世界有数の選手を擁し、優れたサッカーを展開する2チームの対戦が、いかに魅力的かを示す一例といえる。

 さらにこの試合では、メッシのチャンピオンズリーグ通算100試合出場達成が確実とみられている。

 メッシが史上最高の選手という考えを持つエンリケ監督は、試合前日会見に集まった報道陣に対し、「みなさんは(メッシについての)私の意見をご存知のはずだが、もう一度繰り返そうと思う」と語った。

「メッシはただ世界最高の選手というだけではない。サッカー史上最高の選手だ」

 そして記者会見に同席していたジョルディ・アルバ(Jordi Alba)も、レアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とメッシ、どちらが上だと思うかと問われると、メッシの方が断然上だと答えている。

 メッシとロナウドは昨季までのチャンピオンズリーグで、ともに通算77得点を記録し、大会最多得点のトップで並んでいた。しかし、現在はシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)戦でハットトリックを達成したロナウドはが単独首位に立っている。

 それでもアルバは、「ロナウドは最高の点取り屋だけど、レオのプレーは誰にも真似できない。比較にならないよ」と語った。

「レオがピッチにいるだけで、すべてが変わる。僕の考えでは、彼はほかのすべての選手の5歩先を行っている」

(c)AFP/Justin DAVIS