【9月9日 AFP】2年に1度開催される米国選抜と世界選抜による男子ゴルフの対抗戦、第11回プレジデンツ・カップ(2015 The Presidents Cup)で、世界選抜のニック・プライス(Nick Price)主将が、自動選出された10人に加え、韓国のベ相文(Sangmoon Bae、ベ・サンムン)とオーストラリアのスティーブン・ボウディッチ(Steven Bowditch)を推薦した。

 韓国では、18~35歳までの健康な男性には全員2年間の兵役義務が課せられることになっており、同国の裁判所は7月、PGAツアー2勝のベ相文は帰国しなければならないという判断を下した。これを受けたベ相文は、ツアーを2年間休んで兵役に服するとしていた。

 10月8日から11日まで韓国・仁川(Incheon)で開催されるプレジデンツ・カップについて、プライス主将は当局に確認を行い、ベ相文は参加してもよいという回答を得たという。

 プライス主将は、「問題ないという保証を得た」とすると、「政府に説明することになるようだが、参加できるようになるはずだ」と続けた。また、韓国ツアーの新韓東海オープン(Shinhan Donghae Open)で優勝を飾るなど、プレジデンツ・カップの会場になるジャック・ニクラス・ゴルフクラブ・コリア(Jack Nicklaus Golf Club Korea)で好成績を収めていることが、ベ相文の推薦理由だと述べた。

「選出理由は、ここ数週間の好成績と、会場となるゴルフコースでの優勝経験だ。彼はあのゴルフコースを気に入っているようだし、韓国のファンとメディアを引きつける存在がチームにいるのは、非常に重要なことだ」

 ベ相文は、プレジデンツ・カップが終了次第、入隊することで当局と合意に達したと明かした。

「今のところはなんの変化もありません。問題はないでしょう。プレジデンツ・カップが終了次第、入隊すると伝えましたから」

 一方で、米国選抜のジェイ・ハース(Jay Haas)主将は、ビル・ハース(Bill Haas)とフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)を推薦し、これでチームの全12選手がそろった。