【9月9日 AFP】デンマーク南部の警察当局は8日、ドイツから到着した難民のうち最初の一団をドイツに送還したと明らかにした。他の難民らもこれに続く見通しだという。

 警察当局は声明で、「送還したのは、デンマークでの難民申請を望まないため、わが国に不法滞在する形になっていた人々だ。この人たちは国外退去となり、2年間、再入国が禁止される」と述べた。「最初の一団は数十人だが、より多くの人がこれに続く見込み」だとし、彼らはバスで送還されたと付け加えた。

 当局によるとデンマークでは6日以降、800人以上の難民が入国した。移民当局によると同国で難民申請をする人は非常に少なく、大半はより寛大な難民政策で知られるスウェーデンへ向かうという。

 スウェーデンは、シリア人の難民申請者全員に永住権を与えることから、欧州連合(EU)で難民が目指す目的地の上位になっている。デンマークは難民に出す滞在許可を一時的なものにとどめたり、家族との再会を遅らせたり、新たに到着する難民への恩恵を減らすなどして難民の流入削減を図っている。(c)AFP