【7月29日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーは28日、「デフレートゲート(deflategate)」と称されるスキャンダルで4試合の出場停止処分を受けた、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のQBトム・ブレイディ(Tom Brady)からの異議を申し立てを却下した。

 米ナショナル・フットボール・リーグ選手会(NFLPA)はこの決定を受け、ブレイディの代理人として不服申し立てを行うとしている。

 一方でブレイディは、決定的な証拠が記録されている可能性もある携帯電話を、破壊するよう指示していたことが明らかになっている。

 ブレイディは、この問題についてNFLが捜査を要請したテッド・ウェルズ(Ted Wells)弁護士と面会した日に、携帯電話を破壊するようアシスタントに命じたという。

 グッデル氏は、「ウェルズ氏との面会が行われたちょうどその日、2015年3月6日」にブレイディがスキャンダルに関与したペイトリオッツのスタッフとの交信記録が含まれた携帯電話を破壊するよう依頼したことが明らかになったとコメントし、「ブレイディ氏は、ウェルズ氏と捜査チームが、捜査に関連して携帯電話からの情報を要求することを認識していた」と付け加えた。

 昨年11月から3月までの間に1万通のテキストメッセージを送った携帯電話が破壊されたことは、ブレイディが異議を申し立てた6月18日に明らかになっていたという。(c)AFP