【7月15日 AFP】衆議院平和安全法制特別委員会は15日、自衛隊の役割を拡大することを定めた安全保障関連法案を可決した。安倍晋三(Shinzo Abe)首相が成立を目指してきた同法案に対しては、国民と野党の間で反対の声が相次いで上がっている。

 安倍首相率いる自民党が多数を握る同特別委員会の採決では、野党議員が「強行採決」に抗議するビラを掲げ、委員長席に詰め寄って抗議したが、同法案は与党議員の賛成多数で可決された。

 同法案は、集団的自衛権の行使を認めることなどを盛り込み、自衛隊の権限を拡大する内容で、16日の衆議院本会議で採択される見込み。成立にはさらに参議院での審議が必要となる。

 15日には国会議事堂の外に数百人が集まり、同法案に対して抗議の声を上げた。前日の14日にも、数千人が安倍政権に抗議するデモを行っている。(c)AFP