【7月3日 AFP】オーストラリアンフットボール・リーグ(AFL)、アデレード・クロウズ(Adelaide Crows)のフィル・ウォルシュ(Phil Walsh)監督が自宅で刺殺され、その息子が殺人罪で起訴される事件が3日に発生し、関係者に大きな衝撃が走った。

 オージー・ルールズの呼び名で同国内では絶大な人気を誇るオーストラリアンフットボールで長らくプレーし、その後指導者に転身した55歳のウォルシュ氏は、家庭内のいさかいの末に殺され、その妻も負傷した。

 3日早朝、警察が通報を受けアデレード(Adelaide)近郊のサマートンパーク(Somerton Park)にあるウォルシュ氏の自宅に出動。現場で救急医療隊員による処置が行われたものの、ウォルシュ氏の死亡が確認された。

 当局は、「早朝、サマートンパークで殺害された男性は、アデレード・クロウズ監督のフィル・ウォルシュ氏と確認された。26歳の息子が殺人罪で起訴された」と声明を発表している。

 妻のメレディス(Meredith Walsh)さんは脚をけがしたと報じられており、命に関わらない負傷で地元の病院に搬送されている。

 デス・ブライ(Des Bray)警察本部長は、ウォルシュ氏の自宅前で記者団に対し、言い争いがあったことを認めている。

 ブライ本部長は「言い争いや状況については言えないが、その結果としてウォルシュ氏とその妻が外傷を受けた」とし、凶器のナイフを押収したと付け加えている。

 またウォルシュ氏には「複数の刺し傷があった」という。

 息子のサイ(Cy Walsh)被告は精神鑑定を受けており、聴聞を受ける予定となっている。(c)AFP