【7月12日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は11日、女子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は、第20シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)を6-4、6-4で退け、自身通算6度目の優勝を飾り、オープン化以降では史上最年長となる四大大会(グランドスラム)制覇を果たした。

 33歳289日のセレーナは、マルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova、チェコ)氏が持っていたウィンブルドンの最年長優勝記録を上回り、そのほかの3大会における史上最年長優勝を記録も更新した。

 セレーナにとって自身6度目となるウィンブルドン制覇は、さまざまな記録を更新したことで、史上最も偉大な女性アスリート地位をより強固なものにしている。

 セレーナはこれでグランドスラム通算21勝目、ツアー通算68個目のタイトルを獲得した。さらには2002年から2003年にかけて自身が達成したグランドスラム4大会連続優勝「セレーナスラム」の偉業を成し遂げている。

 セレーナはまた、2002年に自身が達成して以来となる全仏オープンテニス(French Open 2015)とウィンブルドンの連続優勝を果たしている。

 セレーナは試合後、「とても気分が良いわ。ガルビネは本当に良いプレーを披露していた。彼女は近い将来、このトロフィーを掲げることができると思う」とコメントした。

「ここに立っていることが信じられないし、もう一度セレーナスラムを達成できるなんて考えてもみなかった。この素晴らしい場所で何年もプレーできていることは喜びであるし、光栄に思う」

 セレーナが今回ウィンブルドン制覇を果たしたことで、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2015)では、1988年のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf、ドイツ)氏以来となる年間グランドスラム達成が期待されることになる。

 セレーナは2015年のシングルス通算戦績を39勝1敗としており、さらにグランドスラムの試合で28連勝を飾っていることから、8月に開幕する全米オープンで偉業を達成する可能性は高いとみられている。

 セレーナはまた、グラフ氏が保持するオープン化以降のグランドスラム歴代最多優勝記録22回にあと1つに迫っており、さらにはマーガレット・コート(Margaret Court、オーストラリア)氏のグランドスラム通算24勝まであと3勝としている。(c)AFP