【6月3日 AFP】オーストラリアの考古学者らが3日、同国沿岸部にある先住民アボリジニの遺跡を発掘中に、「極めて珍しい」2000年前の天然真珠を発見したと発表した。同国の遺跡で天然真珠が発見されたのは初めてという。

 豪ウロンゴング大学(University of Wollongong)のカト・サボ(Kat Szabo)准教授によると、ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州北部のキンバリー(Kimberley)沿岸の遺跡の発掘作業をしていた考古学チームが、地中に埋まっていた真珠を発見した。

 真珠は直径5ミリメートルで、色はピンク・ゴールド。また形がほぼ完璧な球体だったことから、研究チームがマイクロCTスキャンで分析したところ、養殖の真珠ではなく、2000年前の天然真珠であることが分かった。

 アボリジニの文化では昔から、真珠を生み出す二枚貝が雨乞いの儀式に使われており、貝の殻は海から1500キロ離れた砂漠地帯からも発掘されている。だが、雨乞いの儀式がどれほど昔から行われていたかについてはまだ分かっていなかった。(c)AFP