【5月11日 AFP】バドミントン、元世界ランク1位のリー・チョンウェイ(Lee Chong Wei、マレーシア)が、10日に行われた国別対抗戦スディルマンカップ(2015 Sudirman Cup)で競技に復帰した。

 2週間前、ドーピング違反があった日にさかのぼって出場停止処分を科されたリーは、韓国の李東根(Lee Dong Keun)と対戦。45分の戦いの末に21-12、21-10で快勝。この結果、マレーシアは3-2で韓国に勝利した。

 リーは、昨年行われた第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)以来の競技復帰となり、世界ランク34位の対戦相手を前に、立ち上がりはぎこちなさがあった。

 それでも、次第に試合の主導権を握ったリーは、自身のテクニックを見せつけるような余裕すらみせ、勝利を収めた。

 リーは、世界バドミントン選手権(BWF World Champonships 2014)で行われたドーピング検査で、検体が抗炎症性のデキサメタゾン(dexamethasone)に陽性反応を示した。

 世界バドミントン連盟(BWF)は、栄養補助食品に同成分が含まれているのを知らずに摂取したというリーの弁明を受け入れ、違反があった日から8か月の出場停止処分を科した。(c)AFP