【5月7日 AFP】アジアオリンピック評議会(OCA)は6日、第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)の陸上女子ハンマー投げで優勝しながら、禁止薬物に陽性反応を示し失格となった中国の張文秀(Zhang Wenxiu)について、潔白が証明されたため、金メダルを返還したことを発表した。

 張は、昨年9月28日の女子ハンマー投げで最長記録を出したが、競技前に提出された検体が禁止薬物ゼラノール(zeranol)に陽性反応を示し、失格となった。

 張はこれについて不服を申し立て、OCAは、先月行われた検査の結果、「ゼラノールが検出されたのは、張の主張通り、食物汚染に起因するものだった」と発表した。

 OCAは声明で、「張選手は、サンプルから検出された禁止薬物を摂取したわけではなかった」と発表。「新たな情報と、世界反ドーピング機関(WADA)、OCAによるサポートの結果、張選手の検体に反応したゼラノールは『違反が疑われる分析報告』に相当せず、ドーピング防止規程違反には該当しない」とした。(c)AFP