【5月12日 AFP】公式戦4連敗と苦しい状況にあるバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)だが、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、FCバルセロナ(FC Barcelona)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)準決勝第2戦を前に、決勝進出を約束している。

 敵地カンプ・ノウ(Camp Nou)に乗り込んだ第1戦で、バイエルンは、驚異的なプレーを見せたリオネル・メッシ(Lionel Messi)に2得点を許すなどし、0-3で大敗した。

 ここからバルセロナの8度目の決勝進出を阻むには、バイエルンは本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で奇跡を起こす必要がある。欧州カップ戦の準決勝で、3点差からの逆転突破を果たしたチームは史上一つもない。

 FWのトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)は、「とてつもない大仕事になるのはみんな分かっているけど、僕たちはあきらめるつもりはない」と話した。

 主将のバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)も「サッカーではときに信じられないことが起こる。バルセロナ戦をそういう日にしたいと思っている」と話し、チームが歴史的な勝利を信じていることを強調した。

 しかし、そうした自信はぐらつきかかっている。チームは現在、1991年以降では最悪となる公式戦4連敗中で、25回目のリーグ優勝を決めた2週間前を最後に勝利がない。

 近隣クラブのFCアウクスブルク(FC Augsburg)と対戦した9日のリーグ戦では、序盤に控えGKホセ・マヌエル・レイナ(Jose Manuel Reina)が退場処分を受けると、77分を10人で戦った末、本拠地で0-1の敗戦を喫した。

 さらに、バルセロナ戦の前にはバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)にも0-2で敗戦。バイエルンが3試合連続で無得点に終わるのは、15年ぶりのこととなっている。

 それでも、かつてバルセロナを率いたグアルディオラ監督は、希望を捨ててはならないと強い口調で話している。

 バルセロナの豪華攻撃陣を抑え込むことができなければ、大敗もやむを得ないと話している指揮官は、「私は割り切っている。それ以外に勝つ方法はない」と話した。

「まだ希望はあるし、われわれには90分が残されている。簡単ではないが、私はファイターだ」