【4月12日 AFP】外国旅行先での中国人のマナーの悪さが指摘されるケースが相次ぐ中、中国政府はこのほど、旅行先で見苦しい振る舞いをした国民の「ブラックリスト」を作成する方針を発表した。

 国営新華社(Xinhua)通信が11日に報じたところによると、中国国家観光局(NTA)は旅行先で違法行為を働いたり、マナーに違反した国民のデータベースを作り、警察や税関のほか、銀行とも共有する。

 ブラックリストに記載されるのは、「公共交通機関を利用中の反社会的行動、私有・公有の器物損壊、現地の習慣に対する非礼、歴史的展示物の破壊、賭博・ポルノへの関与」が確認された場合。記録は2年にわたって保管されるという。

 公式の統計によれば、2014年に本土から「海外」に旅行した中国人は延べ1億人に上り、主な旅行先は香港(Hong Kong)、マカオ(Macau)、台湾(Taiwan)だった。(c)AFP