【2月26日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2015)は25日、各地でグループリーグ第1節の試合が行われ、グループHの広州恒大(Guangzhou Evergrande FC、中国)は1-0でFCソウル(FC Seoul、韓国)を下し、白星発進を果たした。

 広州は中国スーパーリーグ史上最高額で加入したリカルド・グラール(Ricardo Goulart)が決勝点を挙げ、ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)新監督に勝利をプレゼントした。

 豊富な資金力を有する2013年大会王者の広州は、今年1月に1500万ユーロ(約21億円)でグラールを、1100万ユーロ(約15億円)で同じくブラジル出身のアラン(Alan Douglas Borges de Carvalho)をレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)から獲得していた。

 すると、2013年大会決勝の再現となった対戦で、広州はアランとの連携からグラールがヘディングシュートで決勝点を奪い、投資が賢い選択だったことをひとまず証明した。

 グラールの強烈なシュートは相手GKに防がれたものの、これで得たCKから前半31分、鋭いボールをニアサイドのアランがすらし、ファーでノーマークになっていたグラールが頭で押し込んだ。

 スーツを完璧に着こなし、本拠地の広州天河体育中心(Tianhe Stadium)を真っ赤に染めたファンの前に初めて姿を現したカンナヴァーロ監督だが、順調な滑り出しを切れたことに安堵しているだろう。

 2006年に世界最優秀選手を受賞しているカンナヴァーロ監督にとって、FCソウル戦は就任わずか2試合目となり、初采配となった中国スーパーカップでは、山東魯能(Shandong Luneng)にPK戦の末まさかの敗戦を喫していた。