【2月24日 AFP】薬物規定違反により、2014年の米大リーグ(MLB)で全試合出場停止処分を科されていたニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)が23日、チームのキャンプ地に入った。

 2日後に全選手が現地入りを果たし、3日後にはチーム練習が開始されるが、チームメートよりも早く到着したロドリゲスは、フロリダ(Florida)州にあるヤンキースのキャンプ施設で健康診断と練習を行った。

 ロドリゲスは集まった報道陣に対し、「厳しい一年が過ぎて、とてもうれしい」と語った。

「今はチームになじむことに集中している。先に現地入りしたのは始動に弾みをつけるためだ。故障さえなければ結果を出す自信はある」

 39歳のロドリゲスは、2013年にバイオジェネシス(Biogenesis)社が選手にステロイドやヒト成長ホルモンを提供していたというスキャンダルが明るみに出ると、ほかの12人の選手とともにリーグから出場停止処分を科されていた。

 そのなかでもロドリゲスは、この問題に対するMLBの捜査を妨害したとされ、リーグ史上最長の出場停止処分を受けることになった。

 ロドリゲスは、「私は間違いを犯し、個人としてもプロとしても大きな制裁を受けた。処分を受けている間、私は生産的な時間を過ごすように心掛けていた。罪は償った。これから前を向いて2015年に集中する」と語っている。

「あらゆることで、多くの過ちを犯した。自分がしたことを考えると、恥ずかしくなることもある。私が犯した過ちに、まともな答えや正当性はない」

「私は、たくさんの人に大きな迷惑をかけた。だから誰の怒りを買っても仕方ない」

 ア・リーグの年間最優秀選手(MVP)に3度輝いているロドリゲスは当初、211試合の出場停止を科されたものの、処分は2014年シーズンの全162試合に軽減された。