【2月8日 AFP】アルペンスキー世界選手権2015(2015 FIS Alpine World Ski Championships)は7日、米コロラド(Colorado)州ビーバークリーク(Beaver Creek)で男子滑降が行われ、パトリック・クン(Patrick Kueng、スイス)が世界選手権初優勝を飾った。

 クンは1分43秒18を記録し、地元優勝を狙っていたトラビス・ギャノン(Travis Ganong、米国)を0秒24差で振り切った。

 そして昨年12月に今大会と同じ場所で行われた男子滑降第2戦で2位のベアト・フォイツ(Beat Feuz)が1分43秒49で3位に入り、スイス勢はこの種目で2つのメダルを獲得した。

 クンは世界選手権3度目の出場で、初めて表彰台入りを果たしている。これまでの最高成績は、オーストリアのシュラートミング(Schladming)で開催された2年前の世界選手権で、滑降で7位に入っていた。

 19番手でスタートしたクンは、完璧に近い滑りをみせ、先に滑り終えてトップに立っていたフォイツを上回った。

 イタリアのサンタ・カテリーナ・ヴァルフルヴァ(Santa Caterina Valfurva)で行われた滑降第4戦でW杯初優勝を果たし、勢いに乗っていたギャノンは、1分43秒42を記録したものの、クンのタイムには届かなかった。

 4位には1分43秒52を記録した米国のスティーヴン・ナイマン(Steven Nyman)が入り、5位には1分43秒57でフランスのギジェルモ・ファイド(Guillermo Fayed)が続いた。

 前回の世界選手権で滑降を制したアクセル・ルンド・スビンダル(Aksel Lund Svindal、ノルウェー)は1分43秒63で6位に、ソチ冬季五輪で同種目の金メダリストに輝いたマティアス・マイヤー(Matthias Mayer、オーストリア)は12位に終わった。(c)AFP