【2月7日 AFP】アルペンスキー世界選手権2015(2015 FIS Alpine World Ski Championships)は6日、米コロラド(Colorado)州ビーバークリーク(Beaver Creek)で女子滑降が行われ、スロベニアのティナ・マゼ(Tina Maze)が1分45秒89で優勝した。マゼは、地元の期待を背負うリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)を退け、同種目ではソチ冬季五輪に続く金メダルを獲得した。

 五輪の女子滑降金メダリストが、直後の世界選手権でも優勝を飾るのは、史上2人目の快挙となる。過去には、1984年のサラエボ冬季五輪で女子滑降の金メダルを獲得したミケーラ・フィジーニ(Michela Figini)氏が、翌年の世界選手権で同種目を制している。

「素晴らしいシーズンになっているし、(カナダの)レイクルイーズ(Lake Louise)で行われた初戦での優勝から始まった」と手応えを語ったマゼは、「今日はミスがあったから勝てるとは思っていなかった。それでも、優勝できてうれしいです」と喜びを表現した。

 3日前の女子スーパー大回転では、オーストリアのアンナ・フェニンガー(Anna Fenninger)も、ソチ五輪に続く2枚目の金メダルを手にしている。

 フェニンガーはこの日、1分45秒91で前半グループのトップに立つと、最後は0.02秒差でマゼに敗れたが、全体の2位でレースを終えた。

 3位には、1分46秒23でスイスのララ・グート(Lara Gut)が入り、W杯の同種目で首位に立つボンは、5位という結果になった。

 22番手スタートで1分46秒94をマークしたボンは、「ベストを尽くしました。モチベーションを上げ、決意を持って臨みました。スタート地点でも良い感覚だったのですが、うまくいきませんでしたね」と振り返った。

 ボンは、来週予定されている女子大回転で雪辱を果たしたいと意気込んでいる。(c)AFP/Greg Heakes