【1月31日 AFP】第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)は30日、3位決定戦が行われ、アラブ首長国連邦(UAE)が3-2でイラクに勝利した。

 UAEは退場者を出したイラクとの点の取り合いを逆転で制し、決勝点を挙げたアリ・マブフート(Ali Mabkhout)は大会得点王に大きく近づいた。

 母国のアル・ジャジーラSC(Al-Jazira SC)でプレーする点取り屋のマブフートは、後半にPKを決めて今大会で記録した得点数を5に伸ばし、この日2得点の活躍をみせて得点王争いで並んでいたパートナーのアハメド・ハリル(Ahmed Khalil)を一歩リードした。

 UAEのマフディ・アリ(Mahdi Ali)監督は試合後、「試合前まではアリが得点王争いでトップだったので、われわれはPKを獲得した場合、彼に蹴らせようと話していた。しかし、アハメドが2得点を挙げたことで、彼にも得点王の可能性が出てきてしまった」と語っている。

「難しい決断だったが、最終的に選手は私の指示に従った」

 これで大会得点王にマフブートが輝くことが濃厚になったが、今大会3得点を記録し、31日に決勝を戦うオーストラリアのティム・ケーヒル(Tim Cahill)にも可能性は残されている。

 アリ監督は、「彼が決勝でマフブートを追い抜かないことを願っているよ。私は自分の選手が大会得点王に輝いてほしい」と語った。

 また、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出されたものの、得点王争いでマフブートに1得点届かなかったハリルは、笑顔で「彼は得点王に値する」と述べ、マフブートにPKを譲ったことに問題はないと語った。