【1月15日 AFP】ダカールラリー2015(Dakar Rally 2015)は14日、第10ステージが行われ、四輪部門でミニ(MINI)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)がステージ4勝目を挙げ、自身2度目の総合優勝に大きく近づいた。

 2011年大会王者で、2012年ロンドン五輪では射撃競技で銅メダルを獲得している44歳のアルアティアは、総合優勝を争うトヨタ(Toyota)のジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)との差を28分以上まで広げた。

  一方、二輪部門ではホンダ(Honda)のホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)がステージ3勝目を挙げ、前回王者で総合首位に立つKTMのマルク・コマ(Marc Coma、スペイン)がリードを約8分に広げている。

 12日に行われた第8ステージで、エンジントラブルに見舞われて4時間以上タイムを失い、ダカールラリー制覇の夢が打ち砕かれたバレダ・ボートだったが、この日はコマに90秒以上、同じくKTMのルーベン・ファリア(Ruben Faria、ポルトガル)に2分近い差をつけてレースを制した。

 大会通算4度の優勝を誇るコマは、今ステージで現在総合2位につけるホンダのパウロ・ゴンサルベス(Paulo Goncalves、ポルトガル)との差を2分ほど広げた。ゴンサルベスは第10ステージを5位で終えている。

 17日にアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で閉幕を迎える今大会で、このままコマが総合優勝を飾ることになれば、KTMは14大会連続でコンストラクタータイトルを手にすることになる。(c)AFP