【1月12日 AFP】ダカールラリー2015(Dakar Rally 2015)は11日、第8ステージが行われ、四輪部門でトヨタ(Toyota)のヤジード・アルラジ(Yazeed Al-Rajhi、サウジアラビア)が自身初のステージ優勝を飾り、これまでステージトップを独占していたミニ(MINI)勢の牙城を崩した。

 世界で最も過酷と称されるレースで、アルラジが記念すべき勝利を挙げた一方で、ミニのナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)も3位に入り、総合首位の座を維持した。

 2011年大会覇者のアルアティアはまた、今ステージで4位に入ったトヨタのジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)に対し、総合争いでタイム差をわずかながら広げている。

 トヨタは今回のステージ優勝により、ミニ勢が独占していた今大会のステージトップの座を初めて奪った。

 アルラジをはじめとした各ドライバーは、塩湖で有名なボリビアのウユニ(Uyuni)から始まり、目まぐるしい砂丘が続くチリの太平洋沿岸の街イキケ(Iquique)までの808キロメートルの距離のうち、784キロメートルに及ぶ競技区間でタイムを競った。

 3時間26分49秒で走破したアルラジに続き、第7ステージを制したミニのオルランド・テラノバ(Orlando Terranova、アルゼンチン)が1分以上遅れの2位に入っている。

 一方、トップから2分以上遅れて3位となったアルアティアは、イキケに接近する最後の砂丘に手こずったため貴重なタイムを失ったドヴィリエに対し、総合争いで約8分半の差をつけている。

 アルアティアに18分40差の総合3位につけているアルラジは、「今日は良い日になった」とコメントした。

 今大会は17日にアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)でゴールを迎え、12日が最後の休息日となる。

 一方、10日が休息日となっていた二輪部門では、ホンダ(Honda)のパウロ・ゴンサルベス(Paulo Goncalves、ポルトガル)が、321キロに及ぶ第7ステージを制した。

 ゴンサルベスは、二輪部門の総合争いで首位に立つチームメートのホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)に11分遅れの3位につけており、前回王者でダカール通算4度の優勝を誇るKTMのマルク・コマ(Marc Coma、スペイン)は、6分遅れの同2位につけている。(c)AFP