【12月12日 AFP】伊ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙が11日、イタリア・セリエA、ACミラン(AC Milan)の新スタジアムの概要を報じた。

 同紙が報じた企画書によると、ミランはインテル(Inter Milan)と共用しているサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)を離れ、そこからほど近いフィエラ(Fiera)に新たに建設されたクラブ本部の「カーサ・ミラン(Casa Milan)」に隣接した場所に移るという。ミランのスポンサーであるエミレーツ(Emirates)航空が一部資金を負担するスタジアムの名前は、「エミレーツ」になる可能性があるという。

 地元での許可が下りれば、4万2000人収容のスタジアムは2016年に建設が開始され、20年には竣工する見込みとなっている

 新スタジアムの計画は、「カーサ・ミラン(Casa Milan)」建設に携わった建築家ファビオ・ノベンブレ(Fabio Novembre)氏によるもので、報道によれば、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の旧本拠地オリンピアシュタディオン(Olympiastadion)やトリノ(Turin)にあるユベントス・スタジアム(Juventus Stadium)を一部参考にしているという。

 サン・シーロの別名で知られる現本拠地スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(Stadio Giuseppe Meazza)の収容人員は約8万人だが、国内の不況のあおりを受け、満員となることはほとんどない。

 オーナーで会長も務めるシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)氏の娘であるバルバラ・ベルルスコーニ(Barbara Berlusconi)副会長の主導で進む新スタジアム計画は、報じられるところによるとミラノ(Milan)市から基本的には受け入れられており、あとは地元の許可を待つのみとなっている。(c)AFP