【11月21日 AFP】今週末に行われるスペイン1部リーグの試合では、スーパースターを揃えて首位を快走するビッグクラブのレアル・マドリード(Real Madrid)が、バスク(Basque)自治州に乗り込んで小規模クラブのSDエイバル(SD Eibar)と対戦する。

 レアルといえば、約8万5000人を収容する巨大な本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)が世界的にも有名だが、エイバルの本拠地エスタディオ・ムニシパル・デ・イプルア(Ipurua Stadium)は、収容人数がわずか5000人で、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やギャレス・ベイル(Gareth Bale)を見たいファンのために、仮設の座席を設置しなければならないほどだ。

 対照的な両クラブだが、特にその差が大きいのは予算だ。欧州10冠を達成したレアルが5億ユーロ(約740億円)相当なのに対し、今季1部に昇格したエイバルは、その30分の1未満の予算で戦っている。

 選手の質と資金力で大きな格差があるにもかかわらず、エイバルは1部リーグでの戦いにおびえることなく、ここまで安定して中位を維持している。

 エイバルのMFサウル・ベルホン(Saul Berjon)は、「イプルアでは、どんな対戦相手にとっても僕たちは簡単なチームではない」とコメントしているが、それでも、FCバルセロナ(FC Barcelona)に勝ち点2差をつけて今節を迎える首位レアルは、引き続き好調ぶりを見せつけるとみられている。

 レアルはこのところ公式戦13試合無敗としており、チームはその期間中に52得点を挙げた一方、失点はわずかに8しか許していない。ただし今回のエイバル戦では、代表戦で太ももを痛めたルカ・モドリッチ(Luka Modric)が欠場する。

 クロアチア代表のモドリッチは3か月ほどの離脱になるとみられ、チームメートのトニ・クロース(Toni Kroos)は、「ルカはものすごく調子が良かったから、クラブにとっては大きな痛手だ」と話している。(c)AFP