【12月2日 AFP】香港(Hong Kong)の民主派による抗議行動の学生リーダー、ジョシュア・ウォン(Joshua Wong、黄之鋒)さん(18)とデモの参加者2人が1日、ハンガーストライキを開始した。前夜、デモ隊と当局はこれまでで最も激しい衝突を起こしており、緊張はさらに高まっている。

 この日、香港の梁振英(Leung Chun-ying)行政長官は「容認しかねる」抗議行動は無駄に終わると警告し、まもなく警察がさらなる措置を講じることを示唆した。数時間後、学生団体「学民思潮(Scholarism)」を率いるウォンさんと2人の女性は「無期限」のハンガーストライキを宣言。学生が中心となったデモ隊は、完全な自由選挙による次期行政長官選挙の実施を求めている。デモ隊の最大キャンプは現在も引き続き、香港中心部の幹線道路を占拠している。

 ハンガーストライキを宣言したのは「雨傘革命」と呼ばれている今回の民主派デモで、最も注目されている参加者の1人であるウォンさんと、大学生のイザベラ・ロー(Isabella Lo)さん(18)と高校生のプリンス・ウォン(Prince Wong)さん(17)の計3人。行政府が民主派側の要求に応じざるを得ない状況に持ち込むことが狙いとみられる。

 デモの最大拠点でこのハンガーストライキが宣言された後、学生らは交流サイトのフェイスブック(Facebook)に「このような困難な時代に生きている以上、そこには義務がある。われわれは犠牲を払い、責任を担う用意がある。われわれの未来は自分たちで取り戻す」と投稿した。(c)AFP/Katy Lee