【11月30日 AFP】2014-15アルペンスキーW杯は29日、米国のアスペン(Aspen)で女子大回転の第2戦が行われ、オーストリアのエバマリア・ブレム(Eva-Maria Brem)が2本合計タイム2分5秒97で優勝した。

 2位には、0.59秒差で同胞のカトリン・ツェッテル(Kathrin Zettel)が続き、5位以内にオーストリア人選手が3人入った。

 26歳のブレムは、ソチ冬季五輪に出場することができなかったものの、今大会でW杯初優勝を果たし、「昨季はよく滑れていたけど、爆発力に欠けていた。そして今、楽しむ準備ができたの」とコメントした。

 1本目で2位以下に大差をつけたブレムだが、2本目でこれを維持することができず、僅差での勝利となった。

 3位には、合計2分7秒33でイタリアのフェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone)が、4位には、合計2分7秒38でスロベニアのティナ・マゼ(Tina Maze)が入った。マゼは2週間前、フィンランドのレヴィ(Levi)で行われた女子回転の第1戦で優勝を飾っている。

 米国の新星ミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin)は、1本目でミスが出たものの2本目でこれを取り返し、2分7秒68で6位に入った。

 19歳のシフリンは、ここ一週間ウイルス性疾患に苦しんでいた。1本目でブレムに2.23秒差をつけられたシフリンは、2本目で全体5位のタイムを出した。

「絶対に逆転できない秒差だと思った」と振り返ったシフリンは、「2本目では攻められたので、よくやったと思います」とコメントした。

 総合順位では、ツェッテルが190ポイントで首位に立っている。シフリンが164ポイントで2位、ブレムが160ポイントで3位と続いている。(c)AFP